再生医療法後始末と字数

紀要に何か書く必要があったので、再生医療法のことを書いておこうと思って書き始めたらあっという間に20000字に達した。8000字くらいで何とか、と思っていたので自分でも驚いた。ものすごく大急ぎで表面をなでただけのもので、一つ一つの問題を深く論じたわけでは決してない。委員会で許される発言の量は1回にせいぜい2、3回、あまりややこしい発言はしても通らない。議論の俎上に載せることすら不可能な、しかし重大な問題がたくさん放置されたまま法律ができている、ということを改めて認識した。

ブログという形式にも量の限界があることは書き始めて気がついた。レイアウトの工夫をすればもう少し何とかできるかもしれないが、論文のように書くことはできない。Facebookでは量以前に内容がものすごく限定されるので、ブログの方がまだ使いでがあるかと思って始めて見たが、専門家として公に提供できるような情報で、1000~2000字にまとめられるものというのは多くない。近況を知らせるために書いているわけでもないし。メディアとして機能するにはもう一工夫必要だな、と思っています。

量といえば、ニュース番組における識者のコメントが、最近ほとんど民間の研究所(何とか総研、とか)の人で占められているのにお気づきであろうか。おそらく、テレビ局が欲しいコメントを短く提供してくれて、大学の研究者みたいに要領を得ない長いコメントをしたり、事前にチェックさせろとか、発言の趣旨が違うと苦情が来たりとか、そういう面倒もなく、研究所としても宣伝になるし、どちらにとってもよいことばかり、ということなのだろう。どんな重要事項も5秒か10秒で、紙が使われる場合ですら「A41枚」で
すませる社会で、法学のようなタイプの学問をするのは結構空しいことのように思う。

そういうわけで、再生医療法連載のつづきは、近々立教法務研究に掲載されます。ネット上で読めますので、出たら改めてお知らせいたします。

20000字なんて読みたくないですか?そうですよね…

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